2026/03/30
会員 鳥居徹夫(政治・労働問題研究者)
(26年3月6日筆)
総選挙が終わって2か月近くが経過し、既存メディアやSNSの報道記事も一巡した。
総選挙の直前に発足した「中道改革連合(略称:中道)」は、衆議院の立憲民主党と公明党の離党者が集まり、新しい党を立ち上げたが、惨敗であった。
小選挙区で、公明票が立憲候補者に行き、自民党が減るという単純計算にはならなかった。
逆に、立憲民主党からは、創価学会に距離を置く宗教票が逃げ、「選挙区は自民候補、比例は公明」の自公協力パターンが崩れ、公明党比例票から自民票が逃げた。
足し算はできても、引き算が苦手なのが、新旧メディアである。
政党立ち上げの成否は、政党のネーミングと、政党トップのキャラがポイントとなる。大義名分や理念・政策は二の次になってしまう。
政党名の「中道」からは、勤労者や生活者、庶民のイメージは浮かばないし、トップの顔からは若さとか躍動感や魅力が感じられなかった。
敗因を、中道改革連合は、高市旋風という説明で糊塗しようとしているようだ。たしかに高市早苗人気の追い風はあったが、熱狂とは言えなかった。
この総選挙で、中道改革連合に参加せず無所属で出馬した候補者がいた。茨城県第6区の無所属候補は、次期大臣が有力といわれた自民党候補に僅差で惜敗した。
無所属候補は、ポスターや選挙ビラの枚数なども制限され、比例復活も政見放送枠もない。にもかかわらず相手の自民党候補を脅かした。
この選挙区に限ったことではないが、自民党としては、相手が中道改革連合の公認の方が闘いやすかったのではないだろうか。
選挙のための野合、生き残りへの選挙互助会の新党に、みらいはなかった。新党「負け犬」への合流には、立憲民主党や公明党の参議院議員も、二の足を踏んでいる。(了)

