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「忘れ得ぬ労使の人々」連載を終えるにあたって

2026/04/20

 

"毎日が日曜日"日がな一日ぼんやりしてふと気づくと自分の越し方を振返っていることが時々ある。若い時から前を見て歩み続け、めったに後ろを振り向くことが無かったのにと思いながら、あの頃に再びたち戻れない現実に胸がうずく。

人生の大半をよたよた歩きしてきたが、此の間人様の助言や叱咤に支えられ今があることを改めて知り人間は独りでは生きられないなと悟るのである。

生涯に交換した名刺の数は1万数千枚におよび、大半は顔も思い出せないがお世話をかけた忘れられない人も多い。これは自身の備忘録にもなるので思い浮かぶままに駄文を綴ってみることにした。

仕事柄接した様々な分野で活躍された方々の顔が次々去来する。経済界・労働界・学者・政治家・評論家・スポーツマン等思い浮かべると自分でも驚くほど多い。

面白そうだしこれは良いと自画自賛しながら友人に構想を話してみた。すると友人は書くのは勝手だが名前の知らない人を取り上げても私は余り関心が湧かないと言うのである。

そこで世に名の知られた人をまず取り上げてみようと手帳に名前を書き連ねてみたのである。

すぐに50人のリストが出来あがった。こうして改めて越し方を振り返ると随分多くの方々に支えられ今があることを改めて思い知らされた。

中にはお礼も申し上げないまますでに鬼籍に入られたお人もいるが、間もなく私も永の旅に旅立つ身あの世とやらでお詫びと感謝を申し上げたいと思っている。

文をしたためる側は、折角書いたのだから人様にも目を通してもらいたいとつい思ってしまう。「忘れえぬ人」と題をつけ、私はメル友に頼まれもしないのに勝手に駄文を送り付けたのである。有難いことに毎回コメント下さった方もおられる。

実はお世話をおかけした方々の数は、これまでしたためた数の何倍にもなる。これからは自分のためにまだ書いてない方々を思い浮かべながら綴ってみようと密かに思っている次第である。すると懐かしく忘れてはならない人たちの顔が際限もなくつらなってきた。

宮崎汎会員の『忘れ得ぬ労使の人々』第35話

宮崎汎

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