総会

2024年度(第44回)総会を開催 ―新年懇親会も4年ぶりに開催

2024/04/15

 

24年1月11日(木)に、東京・内幸町の日本プレスセンターで、2024年度定期総会(第44回)が開かれ、23年度の活動・決算報告、24年度活動計画・予算案などが承認された。当日は労働遺産認定交付式の取材で、静岡県内の報道関係4社が取材に訪れ、写真撮影、ムービー撮影が行われた。

戦争の悲惨さを伝える

冒頭のあいさつで植木隆司代表は、「ウクライナの戦争、パレスチナの戦争、さらには中国・台湾をめぐる関係が緊迫化しており、今の日本には戦争をあおるような風潮がある。我々労ペンクラブに集う世代は戦争の悲惨さを伝えられる最後の世代であり、我々が声を上げなければならない。そして、その声を若い世代に伝えていく責任がある。戦争を考える小冊子を制作し、関係各機関に配布することを考えている。また、40周年記念事業である労働遺産認定事業のさらなる定着を図り、講師派遣事業を離陸させるよう努めていきたい」と述べた。

続いて、23年度の活動報告を溝上憲文事務局長が行った。定例活動では見学会、意見交換会も復活し、外部や会員相互の活発な交流も実施した。2019年以来休止していた国際交流事業も実施することができた。また、労働ペンクラブの第2回東西交流幹事会を4年ぶりに開催した。創設40周年記念事業である労働遺産認定事業は順調に行われており、「講師紹介事業」もスタートを切ったと報告した。

その後、保高睦美事務局次長から決算報告、予算案について説明、中村会計幹事による会計監査報告、活動計画・予算案について説明と質疑があり、すべての議案が拍手で承認された。このほか、関西支部の森田支部長から同支部活動についての特別報告があった。

労働遺産認定証を交付

次に、労働遺産認定委員会の西澤昇治郎委員長より、珪肺治療発祥の地の珪肺法成立記念碑と法定最低賃金全国第一号の記録を認定労働遺産候補として推薦するとの報告がなされ、認定された。その後、日本労働ペンクラブ第3回労働遺産認定証交付式が行われ、法定最低賃金全国第一号の記録に係る認定証が(一財)清水港湾博物館及び(一社)静岡県缶詰協会への認定証が静岡県缶詰協会の岡村剛専務理事に一括して交付された。

総会に引き続き、コロナ禍のために4年ぶりとなる新年懇親会が開催され、能登半島地震の犠牲者に対する黙とうの後、政府及び労使団体の幹部などのゲストを交え約100名が参加して和やかに懇談した。

まず、主催者を代表して植木代表が挨拶した。この中で代表は、労ペンクラブは社会に役立つことをしようということで、40周年の記念事業として労働遺産認定事業と講師紹介事業を始めたことを紹介した。総会の場で、最低賃金全国第一号記念碑等を労働遺産に認定したことを報告した。

宮﨑副大臣、芳野会長らが挨拶

次に、主賓を代表して厚生労働省の宮﨑政久副大臣および芳野友子連合会長より挨拶があった。宮﨑副大臣は「成長」と「分配」の好循環を実現するためには、賃上げのための環境整備を行うことが重要であり、中央だけでなく47都道府県でも政労使会議を開催し、賃上げを支援していきたいとあいさつした。 連合の芳野会長からは、2023年の賃上げ率は30年ぶりの高水準となった。賃上げを一時的な動きではなく持続的な流れにするよう、経済社会のステージを変えることをめざすとあいさつした。主賓挨拶の後、参加者の懇談の場となった。この中で、来賓を代表して全労連の小畑雅子議長、全労協の渡邉洋議長からも挨拶があった。

(福島康志)

  
 

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