私の主張

「コロナ禍」が人類につきつけた「問い」
人びとが共生できる、また「自然」と共生しうる文明への転換

2021/03/08

 
会員・井上定彦(島根県立大名誉教授)

2021年に入って懸念されていたコロナ禍の第三波が日本と世界を襲っている。昨春の第一波を大きく上回る大波のようである。1月7日と13日にまたがって、11都道府県に再び緊急事態宣言が発令された。いったん昨年夏から秋に多少は鎮静化したようにみえ、また予防ワクチンの開発のメドがたちつつあるということで、愁眉を開きかかったすぐ後のことである。
日本と欧米を含む世界のなかで、例外的に鎮静化に成功したかにみえた中国でも、北京から遠くない石家庄市( 河北省)で、再発が確認され(これまでのCovid-19とは違う変異種のビールスだとの報道も) 、この地区はふたたび「戦時モード」に入ったとも伝えられる。2021年中の世界経済の回復も可能との楽観的見方があったが、早くも冷水をあびせられた恰好である。

以下下記PDFにて

「コロナ禍」が人類につきつけた「問い」【PDF版】

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