関西支部発

関西支部交流会開催(22年8月28日)

2022/11/28

 
(関西支部通信第37号=22年10月号から転載)

新型コロナウイルス感染症の第7波の感染拡大が続き、大阪府と京都府には「BA.5対策強化宣言」が発令中の8月28日(日)午後3時から、Zoomによる関西支部会員交流会を開催した。午後5時終了を予定していたが午後5時20分まで延長し終了した。参加者は12名。昨年入会の本山美彦京大名誉教授、薗田早織(公社)国際経済労働研究所理事も初参加。
持ち回りで会員講師によるセミナーを開催し、会員相互の親睦、交流等を図るために今回初めての試みとしてスタートした。

開会に当たり、森田支部代表から、本部・支部活動の現状等を交えた開会挨拶。進行担当は谷口勉幹事、Zoom操作担当は今村幹事。

(1)会員講師によるスピーチ

第1回目の会員講師は、昨年入会の、読売新聞大阪本社・生活教育部主任の辻阪光平さん。
「「くらし家庭面」と私~書く難しさとどう向き合うか?」をテーマに、約30分お話頂き、その後約30分間、沢山の質問に丁寧に回答頂いた。
辻阪さんは、大阪市出身で、2000年に読売新聞社に入社され、福山支局、京都総局、社会部、文化・生活部、東京・社会保障部、生活教育部、京都総局次席を経て現職に至る。

スピーチ要旨

  • 1.辻阪さんが現在所属する生活教育部は、2015年9月に発足し、生活班と教育班の2つがある。衣食住、教育・大学入試、就活、労働、消費生活、子育て、介護、防災など、人が生まれてから学び、亡くなるまでのテーマを扱っている。基本的に記者クラブに属さないため、当局などの発表資料に即応しづらい面がある。各ページがどれだけの人に見られているかを調査した「面別接触率」によると、くらし家庭面は83.7%(大阪本社版朝刊)で、一面、社会面、テレビ面や総合面に続く高さとなっている。(女性に限れば85.4%)
    くらし家庭面の最強のコンテンツである「人生案内」は百年以上の歴史があり、かつて、賀川豊彦さんも回答者を務めた。
  • 2.労働をテーマにした最近の執筆記事を紹介
    今年5月13日付記事で「カスハラ、学生被害深刻」-コンビニ等のアルバイト学生が、客から暴言・悪質クレームを受けたことを取り上げる。ネット調査では、過去1年以内に接客アルバイトをした大学生・大学院生150人のうち、67人(45%)がカスハラを経験していた。
    連載企画「持続可能な働き方」(2月2~5日付記事)では、下記4記事を取り上げた。
    1. シニアの労災-介護現場、人手不足で高齢化-
    2. 保健師の過労-長時間労働、健康脅かす-
    3. テレワークの弊害-テレワークで隠れ残業-
    4. 健康経営の最前線・プレゼンティーズム-「健康経営」社員と共に-
  • 3.ライティングの試行錯誤として、真っ白な原稿用紙、ワード文書を前にどのように進めたらよいか。「既定の文字数・行数は無視、縦書き横書きを変更してみる」「文書の流れ、起承転結は無視して思いついた要素を箇条書きしてみる、その後に順番を入れ替えて構成を考える」など、形式に縛られず始めることで、結果的にまとまった文章が出来上がる。苦肉の策として、「以前書いた文章をコピペして貼り付けることでひとまず字数を埋めた感じがして気持ちを楽にする」「コーヒーを入れる、シャワーを浴びる、散歩する等、気分転換をする」等も披露。最後に、ライティングのための参考図書として、千葉雅也・山内朋樹他『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論』(星海社)を紹介された。

(2)和やかに交流会

参加者12名が順番に自己紹介、近況報告をし、和やかに時が流れ、当初の目的である会員相互の親睦、交流を図ることができ有意義な交流会となった。

(藤木記)

過去記事一覧

PAGE
TOP