関西支部発

2022年度施設見学会 箕面市障害者事業団を訪問

2023/03/06

 
関西支部通信第38号(23年1月号)より転載

一同「来て良かった!」と感謝の声

11月21日(月)、一般社団法人 箕面市障害者事業団(大阪府箕面市)への施設見学会を実施。会員7名が参加しました。
厚生労働省の発表している2021(令和3)年障害者雇用状況は、民間企業に雇用されている障害者数が597,786.0人で前年より3.4%増加、過去最高を記録。障害者の法定雇用達成企業の割合は47.0%です。
民間企業の法定雇用率は2.3%、即ち従業員43.5人以上の事業主は雇用義務を負いますが、中小企業では法定雇用義務が進まない現状があり、障害者雇用に課題を抱えています。このような中の見学会です。

「どうして障害者は、学校を卒業しても働く場がほとんど無いんだろう」そんな地域での疑問をきっかけに、1990(平成2)年、市民と障害者団体と市行政が力を合わせて、働く場=箕面市障害者事業団が設立されました。
事業団は、障害者の一般企業への就労・相談支援など全国的にも先駆的実績のある団体で、①働く現場(緑化部門、リサイクル部門、喫茶るうぷ)、②就労支援・相談支援、③その他の取組み(自動販売機(物品販売事業)、アートショップ グリーンるうぷ、社会的雇用(障害者雇用助成)、その他の職種開拓)などの事業を行っています。親切丁寧に受け入れて頂きました。

(1).リサイクルセンター

13時00分、事業団の公用車2台(キャラバン、ステップワゴン)に分乗し阪急・箕面駅を出発、紅葉の山道を通り30分後に到着。
市の分別収集で集められた缶・びんのストックヤードやべルトコンべヤー選別室などを見学。選別室の壁に「仕事のルール」「きゅうけいのルール」など、服 務規律などが工夫して掲示されています。質疑応答後、14時15分出発。

(2).ふれあい就労支援センター

14時45分に到着。センター内には箕面市障害者雇用支援センター、豊能北障害者就業・生活支援センターや事業団本部があります。

  1. ①障害者雇用支援センター、②豊能北障害者就業・生活支援センター:
    一般企業などに就職が難しい各種障害や難病を抱えている方に働く場所を提供する就労継続支援B型の制度を利用できる就労移行支援事業所で、働く上で必要な軽作業、調理実習など必要なスキルを習得しながら、経験を積んでいき就労に繋げます。訓練生が部品を5個ずつ袋に入れる場面では、「作業で気をつけないといけないことは?」と職員からの質問に答えながら数を間違わないなどの基本を習得していきます。スキル習得の様子を見学できました。

    20230306a.jpg
  2. 事業団本部:
    アートショップグリーンるうぷ店長で重度障害を持つ髙田浩志さんから障害者用パソコンを用いた事業団の説明を受けました。
    意志に背いて体が動く障害があるが、耳はよく聞こえるとのことで、働ける喜びに感謝していると伺った時は感動しました。質疑応答では「趣味は俳句」「沢山の人に思いを伝えたい」と返答。HPの「ヒロシのつぶやき」をぜひご覧下さい。

    20230306b.jpg
  3. 就労支援課:
    ❶でふれた制度のしくみ、現状について資料が用意され、就職に向けた就労移行支援、就労した人への就労定着・相談支援等について説明を聴いた後、多くの質疑応答があり予定オーバーの17時過ぎに終了しました。(森田)

    20230306c.jpg

過去記事一覧

PAGE
TOP