関西支部発

2025年度総会を開催 研修会も実施

2025/06/30

 
(会報224号=25年5月25日号から転載)

関西支部は、1月9日(木)の本部総会を受けて2月16日(日)13時30分からエル・おおさか(大阪府立労働センター)南館会議室において、⑴2025年度総会、⑵研修会を開催した。

(1)2025年度関西支部総会

支部総会は、Zoom方式は併用せずに全員が会場参加となった。参加者は総会当日の支部会員30名中13名、本部から来賓として植木隆司代表1名の計14名だった。

藤木美能里代表代理の進行で始まり、冒頭、森田定和関西支部代表が挨拶。続いて植木隆司本部代表が次のとおり挨拶された。
「内向きのベクトルを外向きに変える」-1981年1月12日、日本労働ペンクラブは誕生した。当時は、労働記者のサロン性の性格が強かった。
2021年、創設40周年記念事業として、2つの記念事業を始めた。

  1. 労働遺産認定事業、現在8件、25点の認定をしている。
  2. 講師紹介事業、こちらはまだ2件しかない。この2つの記念事業は、社会貢献活動という位置付けの事業である。その延長線上に、冊子「戦後80年の今、戦争を考える」を発行、400部用意し、政府関係者や経済界等にも贈った。これらの活動により、社会的認知度が高まっている。その他、HPも毎週月曜日に更新、2019年7月にリニューアルし年々アクセス数が上がってきた。
     今年は、組織の再点検をするため、3月に再点検委員会がスタートし、9月頃に報告書をまとめ、2026年の45周年を迎える総会で提起する予定で進める。再点検を考えた理由は、この44年間で労ペンの性格は変わってきており、60歳定年だったのが今は65歳まで現役となり、その後はそれぞれやりたいことが多様化している。入会者数も減少し、役員のなり手もいない。これはどの組織でも同じことがいえる。会員数は、2011年10月の205名をピークに現在166名となっている。
    今年は、夏頃に第3回目の東西交流幹事会を大阪で開催する予定で、これから支部代表と話を進めていく。「走る労ペン」さらなる活性化に向けて、東西幹事会で呼びかけていきたい。会員を増やしたい。皆様のご協力をお願いしたい。
    この後、慣例により支部代表の議長就任で議事に入る。
    第1号議案「2023年度活動報告、会計報告・監査報告」のうち活動報告を谷口勉事務局長が次のとおり行った。
2024年度活動報告の主な活動

昨年2月11日エル・おおさかで、

  1. 2024年度関西支部総会
  2. 第1回研修会(講師は弁護士の小野順子会員による「官製ワーキングプアから見た地方公務員制度について~住んでいる街の市民サービスの質低下を防ぐために~」を開催した。参加者17名。話は具体的で分かり易く好評だった。
  3. 2024年度第2回研修会 11月、参加者は19名(会員14名、会員外5名)。講師は山下嘉昭・元全日本塗料労働組合協議会書記長(会員、支部功労者)で、「業種別労働組合の組織と運動 塗料労働運動の30年(1968~1998年)」をテーマにした講演の後、質疑応答・討論では7名から発言があり労働組合運動について理解が進んだ。
     終了後、会場を移し会員対象の懇親会(10名参加)を開催し、親睦を深めた。
  4. 施設見学会 11月、公益財団法人大阪社会運動協会が運営する労働専門図書館のエル・ライブラリー(大阪産業労働資料舘)、会員10名が参加者した。
    戦前・戦後の日本、大阪の社会運動と労働運動の歴史を映し出す貴重な歴史的資料・蔵書類が数多く所蔵されていて、谷合佳代子館長(会員、労働遺産認定委員会アドバイザー)の案内により理解を深めた。
  5. 会員交流会 9月、資料「歴史から考える公正な人事制度と賃金制度~歴史と労働組合との関係性をも踏まえて~」を使用して梅谷幸弘支部幹事による約1時間半の話の後、約1時間、話を踏まえた感想等意見交換を行った。持ち回りで会員講師によるセミナーを開催し、会員相互の親睦、交流等を図るのが目的。前回より5名増の会員13名が参加した。有意義な議論と情報交換、交流が深められた。
  6. 『支部通信』の発行 会員投稿による"支部会員の交流紙"として年3回発行した。投稿記事の多くが、本部のHPに転載された。

続いて、「2024年度会計報告」を小野山真由美幹事が説明後、山下嘉昭会計監事から「2024年度監査報告」があり、その後、質疑応答を経て第1号議案は拍手で一括承認された。

その後、谷口事務局長が、今期支部代表の選考経過について補足説明した後、第2号議案よりも先に第3号議案「関西支部運営要綱の改正に関する件」を提案。関西支部名義の口座開設のため、「関西支部規約」に名称変更する必要性及び規約の変更(案)を説明した。今後、金融機機関とのやり取りにより文言修正もあり得ることを支部代表に一任することも含めて承認された。

第4号議案「関西支部の役員改選(案)に関する件」を、森田支部代表が新役員名簿を読み上げ提案し、拍手で承認された。

最後に、第2号議案「2025年活動計画(案)」を谷口事務局長、「2025年会計予算(案)」を小野山幹事が説明し、拍手で承認された。以上を以て総会議事は終了した。
閉会の前に、四半世紀に渡り役員を務めた山下嘉昭会計監事が退任の挨拶をされ、新入会員で新役員の、吉田一矢幹事、池田丙午会計監事による自己紹介後、藤木代表代理の挨拶で15時に閉会した。

⑵ 研修会 

総会終了後の15時10分から16時50分過ぎまでの今年度第1回研修会では、「労災民事の過失相殺について」をテーマに元関西支部会員の清田冨士夫弁護士による記念講演があり、労働判例の嘆かわしい実態も話された。参加者は15名。(関西支部代表 森田定和)

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総会風景等の写真(支部総会に参加した会員)

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