2025/04/28
関西支部会員
昨年は、地球環境や、世界的政治激変におののく一年となりました。私の年の始めの決意は、身の回りで起きる様々な事象に対し、『はて?』(NHK.朝ドラ「虎に翼」主人公の決め台詞)と疑問と関心をもち探求する心です。 さて、今回寄稿しますのは、昨年、11月13日~14日の日程で参加させて頂きました労ペン本部主催『一泊交流見学会』での貴重な体験のお話です。
第一日目
関西支部からは、森田代表と私の二名が参加となりました。先ずは、初日、鶴橋から集合場所の三重県の津までの車中、森田代表から、今回参加のメンバーをレクチャー頂き『交流事前準備』。新米の私には、ちょっと想像つかないお歴々。新人で青二才(61歳)の私で大丈夫か?と不安を抱きつつ集合場所の津駅到着。森田代表からお一人お一人参加者ご紹介頂き、名刺交換。
第一日目は、労ペン本部西澤代表代理のご紹介で三重県津市にあるタンカーや、コンテナ船などの造船で国内シェア第2位の造船会社「ジャパンマリンユナイテッド株式会社」(略称JMU)津事業所にお邪魔し、同社の管理部長、人事部長より会社の沿革や、事業状況等の説明を頂き、参加者との意見交換を行いました。近年、造船業界においても国際競争が激しく、中国・韓国の伸長著しいとのこと。業界は、典型的な『3K職場』との解説ながら、1日1000人の社員と750人の協力会社社員が鍛造、裁断、溶接、塗装、ドックでの組み立てなど各部署に分かれ分業。参加者からは、事業所の安全衛生や、非正規社員への教育・啓発の有無、外国人労働者の採用や、男女の均等雇用の工夫、若手の育成など数々の質問が飛び交い、会社にとっても有意義な意見交換となったのでは...。新米会員の私は、改めて、労働行政や、労働現場での豊富な経験を有する労ペン会員の鋭い質問にただただ圧倒されアッという間の意見交換を終え、いよいよ会社の専用バスに乗り込み、いざ、工場内へ移動。事業所の敷地面積は、会社広報によると約74万㎡(*東京ドーム4万7千㎡)東京ドーム15個分。広大な敷地の中を同社の労組、基幹労連ジャパンマリンユナイテッド労働組合(組合員数755名)の森本委員長、奥中書記長の案内で見学。積載重量20万t級の造船工程は、兎に角、全てが桁外れ。敷地のあちこちには、組み立てられた『パーツ』が台座に置かれ、組み立てを待っている。一行は、一旦バスを降り、一番大きな建屋に入る。そこは、畳百畳はあろうか?と思う鉄の板を鍛造し、また、自動溶接機が青い火花を散らしながら何十mもの部材を接合している。かつては、全て、人海戦術での溶接だったろうと想ひ馳せながら構内を歩く。説明によると、先の太平洋戦争で最後の大戦艦と言われた『大和』は、船首・船腹・船尾といったパーツ毎に施工し、最後に一つに組み立てる『ブロック工法』で、施工期間の短縮図り、現在も基本は、当時の工法を踏襲しているそう。海運国日本の造船技術の優秀さを改めて実感。最後は最終工程の組み立て作業を見学。建造ドックは、長さ500m、巾75m、深さ12m。家一件分ほどの大きさのスクリューが船尾に取り付けられ、まるで、吹奏楽のシンバルのようにきれいに研磨されその技術に圧倒されました。こんな大きな船を米粒ほどの人間が力合わせて作り、この鉄の塊が浮くんだと驚きの連続の見学会でした。これは、絶対必見の価値あり!と諸先輩にお薦めしたいと思いました。
充実の工場見学を終え、JMUのマイクロバスで一路、宿舎へ。道中、社員のマイクロバス運転手さんの軽妙な、市内案内もまた、楽しい車内研修となりました。
夜の交流会は、宿舎近くの居酒屋さん。ゲストには、工場見学でお世話なったJMU労組森本委員長をお招きしました。私は、昨年4月に入会し、全く知り合いもなく、早く労ペンの一員として交流し、先輩方からいっぱい学びたいとの期待を持って楽しみにして参加しました。なかでも今も印象に残るのは、元読売新聞社会部記者で労働評論家の久谷輿四郎さんです。酒酌み交わしながら(恐れ多いですが)、何処か、良い意味での『現場臭さ』が感じられ、今回のメンバー中で一番気になる方でした。余談ながら研修会から帰宅するやいなや著書を検索。連合が結成されて10年目に執筆された『労働組合よしっかりしろ』各界の論客と労働運動を大いに語る今、読んでも全く的を射た指摘に心揺さぶられました。
第二日目
二日目は、古代、近世の東海地方の歴史スポットの探訪でとりわけ、古代王権の確立の謎を探る森田代表のオプションツアーにはまりました。これまでの歴史の見方が変わる探訪でした。関西支部での『オプションツアー』企画を是非!以上ご報告と致します。

