総会

新年懇親会も開催 120名の参加で和やかに

2020/02/18

 

総会に引き続き、12時30分より政府及び労使団体の幹部などのゲストを交えた恒例の新年懇親会が開催された。懇親会は約120名が参加して和やかな懇談の場となった。

冒頭、主催者を代表して山田代表が挨拶した。代表は雇用情勢に関して「働き方改革のゆくえ、AIの雇用への影響、新たな請負型働き手の増加と労働者保護のあり方、外国人労働者の受け入れ拡大への対応などが重要な課題といえる。また、春闘は賃上げに加えて非正規労働者の格差解消などの取り組みが重視される」との課題認識を述べた。そのうえで「当クラブはこのような様々な課題についても議論を深めていきたい。当クラブの活動への一層のご支援・ご協力をお願いしたい」と挨拶した。

20200217a.png労ペン総会で挨拶する山田代表

20200217b.png総会で挨拶する山田計一代表

次に、主賓を代表して厚生労働省の土屋喜久厚生労働審議官および神津里季生連合会長より挨拶があった。土屋審議官からは「厚生労働行政の当面の重要な課題は働き方改革の推進であり、この中で同一労働同一賃金についても一層推進していかなければならない。また、人口減少・少子高齢化が進む中、就労機会の一層の拡大、AIの進展への対応、フリーランスの増加など新しい課題にも積極的に対応していかなければならない」との決意が述べられた。

20200217d.png懇親会で挨拶する厚労省・土屋審議官

神津会長からは「春闘など目の前の取り組みと併せて、今後についても骨太の議論が必要だ。具体的には、人口減少・少子高齢化が進む中で社会保障や税・財政のあり方、働き方改革の実効を高めるため、意識改革を含めた労使の取り組みなどが重要だ」との考えが述べられた。

20200217e.png懇親会で挨拶する連合・神津会長

主賓挨拶の後、稲葉康生前代表の発声で乾杯をし、参加者の懇談の場となった。この中で、来賓を代表して全労連の小田川義和議長、全労協の渡邉洋議長からも挨拶があった

20200217c.png懇親会での乾杯

「日本労働ペンクラブ賞」史上最多の6名が受賞

また、懇親会では、総会で受賞が決定した6名の労ペン賞受賞者が紹介され、それぞれの受賞者から挨拶があった。

今年の労ペン賞は、会員から自薦・他薦で推薦があった著作品7点の中から選考委員会(小林良暢委員長)の選考結果を受けて総会で決定された。「本賞」が3点、「特別賞」が3点の計6点でこれまでで最も多い受賞数となった。

「本賞」受賞は、荻野登さんの「平成『春闘』史」(経営書院、19年1月刊)、君嶋護男さんの「ハラスメント」(労働法令、19年4月刊)、横田隆さんの「工場法小史」(中央労働災害防止協会、19年10月刊)の3点。一方「特別賞」受賞は、久原穏さんの「『働き方改革』の嘘」(集英社、18年9月刊、加藤裕治さんの「トヨタの話し合い」(ダイヤモンド社、19年1月刊)、鈴木則之さんの「アジア太平洋の労働運動」(明石書店、19年1月刊)の3点である。

20200217f.png労ペン賞史上最多の6氏が受賞

(加藤昇)

  
 

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