総会

2020年の活動計画について

2020/02/17

 

「走る労ペン」を継続し、社会貢献のできる組織を目指す

1月14日の総会で、承認された活動計画は、前年の取り組みを継続し、さら に、社会貢献事業にも活動の幅を広げるという積極的なものとなった。会員の高 齢化に伴い、病気等による退会者が相次いでいる現実を直視すれば、さらなる、 活動の活性化により、入会者を増やしていくことが肝要だ。活性化を実現するた めに、本年、新規に取り組むのは、①「労働遺産認定」事業の実現、②出前講師 制度スタートへの挑戦だ。さらに、これらの諸活動の原資を生み出すために、断 腸の思いで独立事務所を見直し、来るべき2021年1月の結成40周年事業 にも取り組む。また、従来のヒアリング、会員セミナー(旧アフター5)、国際 交流、見学会にも、前年実績増の会員参加を目指す。

①の「労働遺産認定」事業の検討は、19年総会で、「労働産業遺産」をテー マに、全国の労働運動現場を発掘・研究し記録に残すため、見学会に労働遺産調査を組み込んだり、「労働遺産認定証」発行事業の検討―を決めたものの、19年は諸課題に追われ、手つかずだった。本年は、ジャンタクラブ、友愛労働歴史館、東京・下町の労働遺産研究、関西支部に館長が所属するエル・ライブラリーなど、専門的な団体、グループなどに協力を呼びかけ、具体的に工程表を作成することを目指す。40周年記念事業の候補としても検討する。②の講師派遣制度の検討は、「労働」をキーワードにして、多数の専門家が所属する労ペンから、HPなどで呼びかけ、各種のセミナー、勉強会、研究会などに、適任と判断した会員に「出前」してもらい講演するという構想だ。労ペンの地域貢献事業のひとつとして、事業化を検討する。

さらに、2021年1月の結成40周年記念事業にも取り組む。1981年1月12日正午から、東京・芝の芝パークホテルで行った結成総会で、力強く、産声を上げた日本労働ペンクラブは、2021年1月に40周年を迎える。幹事会で具体的な取り組み方法を協議し、何をどう行うか詰めていく。ちなみに、5周年では、韓国へ労働事情視察団を派遣、10周年では「会報特別号」(会員による労働運動への提言執筆など)、15周年は、「15周年記念号」発行、20周年では「21世紀へのメッセージ」発行、25周年では記念シンポジウムなどを開催している。30、35年は台所事情から組織的な取り組みはなかった。事務所解約に向けての作業も行う。総会での承認を受け、貸主側に賃貸借契約の解除を通知した。通知期間は6か月前までーとの契約になっているため、事務所撤退は今年7月末の見込み。同じビル2階のILO協議会に事務支援を依頼する。支援料は現行家賃の半額以下になる見通し。

また、従来のイベントでも、ヒアリングでは、多様化するテーマに応じて、 会員の関心が高いと思われる労使関係、技術革新の動向、雇用・就業構造の変化、 働き方の多様化、働く人の意識の変化、労働法制の改正等のテーマを取り上げ、 実施していく。春闘ヒアリングについては、春闘の地盤沈下、マンネリ化もあって、 再構築を求められている。秋の春闘総括企画など、さらに、時代に合ったヒアリン グの在り方を検討する。会員セミナーも、説明を受けた講師(会員)の活動を、 政府や関係団体等にアピールするなど、外部への働きかけを行う。宿泊を伴う見学 会は、関西支部との緊密な連携をとり、神戸―京都訪問を検討中。労働遺産見学も 行う。国際交流、懇談会、意見交換会は従来の慣行を継続している側面もあり、調 整が必要だ。会報は、HPの全面刷新により、掲載情報が古くなる。これまでの役 割りがHPにとって代わられようとしているともいえよう。HPの浸透具合いや、 会員への伝達手段の電子化により、その必要性を検討する。

  
 

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