総会

特集・2026年度(第46回)総会を開催―創設50周年に向け、労ペンを見つめる初年度に

2026/03/30

 
(会報227号=26年2月25日号より転載)

山田厚労審議官、芳野連合会長らが参加して新年懇親会も和やかに開催

労働遺産認定交付式の後、同会場で恒例の新年懇親会が、政府及び労使団体からの招待者の参加のもと開かれ、会員との交流を深めた(参加者100名)。
冒頭の挨拶で植木代表は、新年のマスコミ報道に触れたうえで、継続的な賃上げに向けて、生産性の向上が先ではなく、まずは賃上げで働く人のやる気を引き出すべきだと訴えた。
来賓挨拶した山田雅彦厚生労働審議官は、安全衛生対策などの新たな政策を紹介しつつ、「政府の役割は物価を上回る賃上げの実現に向けて、環境を整えることだ」と強調。「地方版政労使会議を1、2月に全ての都道府県で開催する予定である」ことを報告した。
続いて芳野知子連合会長は「未来づくり春闘を掲げて6年目の取り組みとなる」と今春闘について、賃金が確実に上がる期待に応えるための正念場である」と主張。「特に格差の是正に注力したい」と述べた。今年、政策課題の中で注目される労働時間法制の見直しについては、「一般労働者の労働時間や過労死も高止まりしている現状を受けて、労働時間の規制緩和には断固反対」と表明した。
懇親会ではこのほか、秋山正臣・全労連議長と渡邉洋・全労協議長も挨拶し、産業間、雇用形態間、男女間などの格差是正の必要性を強く訴えた。
懇親会は、労働遺産の認定を受けた自治体や労働組合の関係者も交えて、和やかな懇談の輪が広がった。


日本労働ペンクラブの創設45周年記念2026年度総会(第46回)は、1月13日(火)午前10時15分から東京・内幸町の日本記者クラブ10階大会議室で開催された。総会には、会員49人が参加し、25年度活動報告、26年度決算案、会計監査報告、26年度活動計画案などが一括提案され、満場一致で承認された。
冒頭の挨拶で植木隆司代表は、「本年は、創設50周年となる2031年に向けて、「労ペンを見つめる年の初年度」にしたい。昨年の再点検委員会での提言をベースに、向こう5年間の労ペン活動、あり方を見つめていきたい。

26年度も「赤字予算」として節約・抑制をする一方、労働遺産5年間のまとめ冊子の刊行、45周年記念講演会、会員名簿の作成を、今年の三大イベントとして、開催・実施を検討していく。「活動は質量とも維持継続し、お金は節約・抑制する」を基調にして、今年も「走る労ペン」を実践していきたいのでご協力をお願いしたい」と述べた。

2026年度活動計画【PDF】

続いて、25年度活動報告及び26年度活動計画の提案を溝上事務局長が行った。

活動報告では、定例活動では、特に、25年度の目標として掲げた結成50周年に向けて労ペン活動を再検討するすために設けた「再検討委員会」は9回にわたり、労ペン活動全般にわたって議論を重ね、とりわけ、①労ペン賞の取り扱いに関する提議、②従来の国際交流、見学会、会の運営に関わる会員拡大、役員選考のあり方などは踏み込んだ論議を交わし、一定の整理を行うことができた。今後、幹事会で具体化し、27年度総会で提起する

春闘の結果を取材する「総括ヒアリング」も初めて開催、連合、全労連、UAゼンセン、JAM、全国ユニオンの5組織から聴取、88人が参加した。今後も開催していく方針である。

また、創設40周年の記念事業としてスタートした「日本労働遺産認定事業」は5年目を迎え、26年度には、この間の活動を冊子にまとめることを決めた。2年に1回の東西交流幹事会も第3回を迎え、盛夏の大阪を代表ら5役員が訪ね、初日は活動報告、2日目は労働遺産認定先の見学会(大阪時代の大原社研の記念碑等)も行い、極めて充実した東西交流となった。

具体的なルーティンの活動では、会員セミナー、ヒアリング(労働経済白書ヒアリングなど)、専門職大学、防衛省など計2回にわたる見学会などを行う一方、会報、ホームページなどの媒体により、会内外への活発に発信し続けた。

「日本労働ペンクラブ労働遺産認定」は、前年に続き、2件の認定証(金属製盾)を交付することにした。これで、認定案件は10件を数える。同じく、記念事業の「講師紹介」は、いかに社会的な活動としてPRするか模索を続けている。 

会員拡大は残念ながら、減少局面に入り、歯止めがかからない。25年度開始の、24年12月1日時点では167人だった会員は、12月、1月、3月、4月、5月、6月、7月と相次ぎ、年度末の11月には一挙4人が退会した。入会は9人あったが、計20人が退会(死去、入院、家族の介護、高齢になり活動に参加できないーなどが理由)したため、会員数は156人と160人を割る事態になった。150人規模は創設15周年を迎えた1996年(155人)以来で、規模でいえば30年前に戻ったことになる。

労ペン幹事会では、これまで通リ「決めて、実行する」ことを心がけた。幹事会は関西支部など、都合でリアル参加ができない役員もオンラインで参加した。各種のプロジェクトチーム、委員会等の会合も、同様のハイブリット方式で行い、活動レベルの維持強化に努めた。オンラインは事務局の負担が大きく、システム上の問題が生じるケースもあったが、労ペン活動に多くの会員に参加してもらうための重要なツールであり、26年度も活発に実施したい。

関西支部からも活動報告

関西支部の森田定和代表が総会に参加し活動報告を行った。、2月16日(日)にエル・おおさかで、2025年度関西支部総会を支部会員30名中13名が参加して開催。本部から来賓として植木代表が参加し祝辞を述べた。支部総会では、2025年度活動計画などを原案通り決定した。終了後、研修会を開き、「労災民事の過失相殺について」と題し、元関西支部会員で清田冨士夫弁護士による記念講演を受けた。

第3東西交流幹事会 

東西交流幹事会は、任期2年の役員改選後に"距離は遠いが、顔を合わせて親密に"をモットーに本部(東京)と関西支部の役員による顔合わせを趣旨とし、東京と関西で交互に開催されてきた。

2025年7月30~31日の2日間、大阪市梅田で、第3回西交流幹事会を開催。本部5名、関西支部8名の計13名が参加した。

大阪開催と今回の交流会の意義は、①1日目の交流幹事会、その後の懇親会を経て、相互理解が深まり親睦を深められたこと、②2日目に社会福祉法人石井記念愛染園(本部は愛染橋病院内)訪問したこと(同園は、労ペンが認定した労働遺産「石井記念愛染園創立100周年記念碑」の認定証交付先)、③労働遺産を見学できたこと、即ち猛暑の中、顕彰碑「石井記念愛染園発祥の地」(旧大阪市立日東小学校)、続いて大阪府夕陽丘庁舎(なにわ南府税事務所)敷地内にある大原社会問題研究所の大阪時代の跡地を示す記念碑、通りに面した壁面プレート見学できたことである。
なお、10月14日付けの読売新聞夕刊に、労ペン活動についても触れられた大阪時代の大原社研の石碑の記事が大きく掲載された。

施設見学会

第3回東西交流幹事会の2日目10時からの社会福祉法人石井記念愛染園(本部は愛染橋病院内)訪問は、関西支部の施設見学会として合流、本部役員5名に加え支部会員9名、計14名が参加。愛染園の概要説明を受けた後、介護施設、愛染橋保育園を見学した。「児童福祉の父」と呼ばれている石井十次氏が1902(明治35)年に孤児救済の拠点を設立、没後の1916(大正5)年には大原孫三郎氏が大久保利武・大阪府知事の協力も得て、石井氏の遺志を継ぎその偉業を完成し、その人格を永遠に記念するため「石井記念愛染園」の開設を決断。1917(大正6)年に法人認可され、今日まで続いている。公的な社会保障制度が未整備な時代に、大阪の地に社会福祉の先達となり、すでに108年を超える歴史を有している愛染園では、医療、隣保(保育・児童館)、介護事業が運営されていて、その一端を見学することで、労使協議を通して整備された労働環境のもと、労ペンが「戦前実業家の労働理想主義による労働環境改善と社会貢献」の労働遺産と評価した内容が現に今も生きていることを学ぶことができた。

 

労働遺産見学会

第3回東西交流幹事会の2日目11時40分からの社会福祉法人石井記念愛染園(本部は愛染橋病院内)訪問は、関西支部の労働遺産見学会として合流、本部役員5名に加え支部会員9名、計14名が参加。
労働遺産に登録された「大原社研」創設期の遺構である「石井記念愛染園発祥の地」創立100周年記念碑」、続いて大阪府夕陽丘庁舎(なにわ南府税事務所)敷地内の人目のつかない所にある大原社会問題研究所の大阪時代の跡地を示す記念碑、通りに面した壁面プレートを見学した。

研修会(2025年度2回目)

第3回東西交流幹事会の2日目14時から15時30分までは、百済の僧観勒が招かれ聖徳太子により602年に百済寺として創建された寺である統国寺(百済古念佛寺、大阪市天王寺区茶臼山町)参拝と住職による法話というオプション企画で、2025年度2回目の関西支部研修会として合流、本部役員5名に加え支部会員8名、計13名が参加。

第46回総会植木代表挨拶第46回総会植木代表挨拶

和気あいあい新年懇親会和気あいあい新年懇親会

芳野連合会長挨拶芳野連合会長挨拶

山田厚労審議官挨拶山田厚労審議官挨拶

  
 

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