関西支部発

日本労働ペンクラブ関西支部 施設見学会・労働遺産見学会等開催報告

2025/11/25

 

2025年7月31日(木)天気晴れ、大阪の最高気温37.0℃、不快指数82。
非常に厳しいコンディションの中、9時45分、大阪メトロ『恵美須町駅』改札口に森田関西支部代表はじめ9名の関西支部メンバーと、労ペン本部植木代表はじめ5名の役員が前日の東西交流幹事会に続き合流し、2025年関西支部施設見学会・労働遺産見学会がスタートしました。

当日の行程は以下の通り。

7月31日(日)の行程

時刻 内容
10:00 <関西支部施設見学会と合流>
社会福祉法人 石井記念愛染園
https://www.aizenen.or.jp/info
(大阪市浪速区日本橋)
・愛染園の概要説明 → 介護施設見学 → 愛染橋保育園
11:40 <関西支部労働遺産見学と合流>
戦前実業家の労働理想主義による労働環境改善と社会貢献(大原孫三郎等)
「大原社研」創設期の遺構等
・石井記念愛染園発祥の地「石碑」を見学
・大原社研の大阪時代の跡地を示す壁画プレートと記念碑を見学
(大阪府なにわ南府税事務所)
14:00 <オプション>
・統国寺(古寺名:百済古念佛寺)参拝と住職による法話
https://toukokuji.com
(大阪市天王寺区茶臼山町1-31)
百済の僧 観勒が招かれ聖徳太子が創建した寺。朝鮮の由来を継承するお寺。

20251124a.jpg石井十次の像(愛染橋病院)

社会福祉法人石井記念愛染園(本部事務局 愛染橋病院内)では、植木代表から見学受入れお礼の挨拶の後、法人本部の古橋事務局長から創設108年を迎えた法人の沿革や業務内容の説明を受け、隣接する高齢者のデイサービスセンターを見学後、法人側との意見交換を行いました。
同法人は、医療、隣保(保育園・児童館など)、介護の3事業を展開されています。創設者の石井十次がクリスチャンであったことからキリスト教の隣人愛の精神を基本に運営され、創設者の歩みを描いた自主制作映画「石井のおとうさんありがとう」(石井十次役に俳優の松平健)を上映し、新規採用職員には啓発教育を行っているとのこと。
高齢少子化が進む中、介護職員の人手不足や、介護の質の低下が危惧されるが、同法人においては、現時点では、100%邦人スタッフで占められ、また、今後、更なる介護需要が高まるなか、介護職員の確保は、喫緊の課題であり、外国人の採用も検討し出しているとのことでした。
その後、訪れた愛染橋保育園では、玄関ホールに園児が集まり楽しく、園内行事の西瓜割り大会の真っ最中。子どもたちの声援と笑顔が印象的でした。

創設者の石井十次は近代日本における「児童福祉の父」と言われ、訪れた愛染橋病院は総合周産期母子医療センターとして広く近畿圏から信頼される病院を目指すなど保育園とともに、母と子の命と暮らしを大事に事業が進められています。
なぜ、この地で事業を始めたのか?近くの小学校の側にある大阪市作成の石井記念愛染園発祥の地を示す石碑を見て、当時、日本で一番、貧困・劣悪な環境にあったこの地域にこそ、陽をあてるのだ!と言う石井十次の強い思いが込められていたんだなぁと感じました。

愛染園に別れを告げ、一行は、徒歩で一路、労働遺産の大原社会問題研究所跡の壁面プレートが残る大阪府なにわ南府税事務所のある夕陽丘庁舎へ。谷町筋の大通りに面した事務所の塀の一角に掲げられ大原社研跡のプレート。そして、事務所敷地内で普段は関係者以外立ち入り禁止の裏庭にひっそりたたずむ変成岩の記念碑。かつて、ここに、大原社会問題研究所があったことを、労ペンが労働遺産認定事業を通じて顕在化させた意義は大きいと思います。

「大原社会問題研究所跡地」プレートの前で創設者の石井十次は近代日本における「児童福祉の父」と言われ、訪れた愛染橋病院は総合周産期母子医療センターとして広く近畿圏から信頼される病院を目指すなど保育園とともに、母と子の命と暮らしを大事に事業が進められています。
なぜ、この地で事業を始めたのか?近くの小学校の側にある大阪市作成の石井記念愛染園発祥の地を示す石碑を見て、当時、日本で一番、貧困・劣悪な環境にあったこの地域にこそ、陽をあてるのだ!と言う石井十次の強い思いが込められていたんだなぁと感じました。 

20251124b.jpg「石井記念愛染園発祥の地」石碑

愛染園に別れを告げ、一行は、徒歩で一路、労働遺産の大原社会問題研究所跡の壁面プレートが残る大阪府なにわ南府税事務所のある夕陽丘庁舎へ。谷町筋の大通りに面した事務所の塀の一角に掲げられ大原社研跡のプレート。そして、事務所敷地内で普段は関係者以外立ち入り禁止の裏庭にひっそりたたずむ変成岩の記念碑。かつて、ここに、大原社会問題研究所があったことを、労ペンが労働遺産認定事業を通じて顕在化させた意義は大きいと思います。

20251124c.jpg大原社会問題研究所跡地」プレートの前で

今回の施設見学・労働遺産見学の舞台となった愛染園の創設者、石井十次と大原社会問題研究所の創設者で倉敷紡績(クラボウ)の2代目社長、大原孫三郎の強い絆と、彼らが人生をかけて取り組んだ経世済民事業の道のりを記すには、紙面に限りがあり、是非、作家、城山三郎の小説『わしの眼は十年先が見える~大原孫三郎の生涯』(新潮文庫)の一読をお薦め致します。

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20251124e.jpg大原社会問題研究所跡地を示す石碑(表)
(大阪府なにわ府税事務所地内)

20251124f.jpg大原社会問題研究所跡地を示す石碑を見学
(大阪府なにわ府税事務所地内)

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