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労ペン会員の熊谷謙一さんが、共著「労働CSRガイドブック」を発刊されました!

2022/08/01

 

熊谷謙一会員が、このほど、発刊されたのは、「労働CSRガイドブック~働き方改革と企業価値の創造」(中央経済社 2,500円=税別)で、熊谷さんの紹介は以下の通リです。

企業が労働分野でのCSR(企業の社会的責任)を推進するためのガイドブックを共著にて出版いたしました。その構成は、労働CSRの背景と考え方、職場での具体的な実践方法、総合的なCSRの取組み、企業での好事例集であり、国連のSDGsや「ビジネスと人権」などの最新動向も踏まえたものです。著者は労ペン会員の熊谷(日本ILO協議会)の他、吾郷眞一氏(立命館大学教授・ILO条約勧告適用専門家委員会委員)、鈴木均氏(事務局長・元NEC・CSR部長)、ほか5名の社会保険労務士の方々(関西支部会員・藤木美能里さんもおられます)です。

この本では、CSR(企業の社会的責任)について、国連などの動向を踏まえて、「企業が法令を遵守するとともに、それを上回るものを実践すること(コンプライアンス・プラス)」と捉えています。そして、グローバル化が加速する世界のなかで、企業が社会やステークホルダー(利害関係者)とのWin-Winの関係を築き、持続可能な成長を実現することを支援するものです。労働CSRは、働く人たちの生きがいや働きがいを高め、企業が生産性を向上するために、現代社会が必要とする「ソフトロー」といえます。

内容としては、第1章で、この間、国連、OECDやILOなどで労働に関する新たなルールが相次いで形成されたことに触れて、労働CSRについての経緯と基本的な考え方を説明します。第2章では、企業での実践を確実に進めるために、労働CSRのテーマを7つの分野と41の項目に整理し、チェックリストを用いた組織点検の取組みを解説します。第3章では、労働CSRのつぎのステップとしての総合的なCSRについて、国際的な規格であるISO26000をベースとする道案内を行います。

これに続いて、中小企業での好事例集について、社労士からの報告があります。従業員規模は9名から300名ですが、労働CSRの基本的な取組みに加えて、「共生(ともいき)」を理念として障がい者や外国人の戦力化(大阪)、若手社員の育成制度による人材育成(福岡)、「子連れ出勤制度」での仕事と家庭の両立(京都)などの取組みが紹介されています。

働く人たちを大切にしながら企業の価値を高める経営の実現に向けて、本書を活用いただければ幸いです。

関心をお持ちの方は、下記のアドレスをご参照ください(事務局)。

https://www.biz-book.jp/isbn/978-4-502-42891-3

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