労ペン賞

第40回(2020年度)労ペン賞は、早川行雄会員(幹事)の 「人間を幸福にしない資本主義」に授賞しました!

2021/02/15

 

「労ペン創設40周年を迎えたこの総会で、労ペン賞をいただき、光栄です」―。1月12日に、日本記者クラブで開催された総会での、労ペン賞授賞式で、授賞された早川行雄会員(幹事、元連合総研主任研究員)は、そう喜びを語った。

授賞作は、2019年10月に、旬報社から発刊された著作「人間を幸福にしない資本主義―ポスト働き方改革」。前年は論文も含め、計7件の応募があったが、新型コロナ感染症の直撃を受けた2020年度は、この著作1件に留まった。授賞報告した小林良暢委員長は「2回にわたる委員会の議論では、『資本主義のメガチェンジというチャレンジングなテーマに切り込んだ労作』という意見があり、一方で、『テーマを広く取り過ぎ、論点が分散化したのではないか』などという意見に分かれた。しかし、社会、経済、雇用、格差などの視点からチャレンジングしたことは評価したいという判断で授賞を決めた」などと述べた。

山田計一代表からトロフィー、賞状を受けたあと、早川会員は「去年のダボス会議では資本主義の再定義がテーマになり、今年は『グレイトリセット』がテーマという。市場偏重主義の在り方をリセットしていく必要があるということだ」と現代資本主義の在り方に改めて疑問を投じ、選考経過を意識して、「(ポスト資本主義を)どうしたらよいか、ストンと落ちる回答があればもっと売れているはず」とジョークを飛ばし、「労ペン賞受賞に恥じないように、どんな回答があるか考えていきたい」と今後の研究活動への意欲を見せた。

20210215.jpgHP用山田代表から労ペン賞のトロフィーを受け取る早川会員(右)

  
 

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