ヒヤリング

【全労生との意見交換会】生産性3原則を今日的に確認していく―野中孝泰議長

2019/07/01

 

日本労働ペンクラブと全労生幹事との意見交換会が、3月25日に開かれた。労ペンからは、山田計一 代表ら14名の会員が、全労生からは野中孝泰議長ら6名らが出席した。

冒頭、野中議長からは、「本日は 各産別の代表者から十分に発言頂く」と積極的な発言があった。稲葉会員から、「生産性という言 葉は時代とともに変わっている。 経営者も生産性3原則は意識しな くなっているのでは」という指摘 があった。これに対し、野中議長からは、「持続可能な社会を作 り育てていくためには生産性運動 が必要。ただし、生産性3原則の 内容は今日的に確認していくこと が重要」と述べた。

これに関連して、今次春闘の中で、各副議長からも生産性をどう 位置付けて取り組んできたかという関連した発言があった。安河内JAM会長や岸本電力総連会長から は、中小企業こそ3原則は重要であることや、神田基幹労連委員長 からも「人への投資や企業の中で の好循環」は主張し続けなけれないということなどが述べられた。高木会員からは、「過半数代表制 の法制化の議論が欧州労使協議会のように発展していくか」ということに対して、高倉自動車総連会長から。「連合内部でもまだ様々な議論 があるところであり、まずは組織化 が大事だ」と指摘があった。

最後に、野中議長から「全労生60周年を契機として、生産性研究 だけでなく、労働運動としての生産性運動という軸足を追求していく」という発言があった。今や生産性への理解は政労使バラバラだ。労組からの積極的な取り組みに大いに期待したい。

(北浦正行)

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