労働遺産

労働遺産認定活動 ~2年目の認定審査を開始~(会報213号=22年9月25日から転載)

2022/10/11

 

労ペンの労働遺産認定事業は2年目を迎え、認定委員会による審査が始まった。募集は5月9日に労ペンHP及び同送メールで告知、更に、5月26日募集案内(パンフ)を郵送、締切を7月6日とした。

この間、認定プロジェクト(以下、認定PT)は、活動の定着・発展に向け「会員が申請し易い環境づくり」をキーワードに、昨年度の評価と今後の対応に基づく諸課題の整備に努めてきた。併せて、活動の基本は「会員個人の申請」であるとの認識の下、あくまでも準備対応として、本年度も認定PTとして、申請の諸対応を進めていく。具体的には、前年度の認定経過・実績を踏まえて案件を絞り込み、実務作業は、認定PT内にワーキングチームを編成し行うこととした。

一方、認定事業を皆さんの共感を得て全員参加型の運動として進化させるには、会員個人の申請を積み重ねることが重要であり、そのための対応策についても検討をしてきた。

これらの取り組みの中で、本年度は、昨年度からの継続案件を含む次の6件が認定委員会に申請・受理された。

2022年度申請案件(登録内容)

<会員・認定PT合同申請案件>
  • わが国初の労使協定による「8時間労働制」発祥の地
<認定PT申請案件>
  • 戦前実業家の労働理想主義による労働環境改善と社会貢献(大原孫三郎等)
<会員(共同)申請案件>
  • 静岡県勧善会
  • 業者間協定による日本で最初の最低賃金の記録
<会員申請(継続)案件>
    • 足尾鉱山「安全第一」の掲示板
    • けい肺法制定記念碑

以上の申請案件は、認定委員会の審査(全体・個別審議等)を経て、認定推薦候補が選定され、10月下旬には労ペン幹事会に答申される運びとなっている。
労働遺産認定の目的(意義)は、「会員各位が労働遺産を発掘し、その意義と価値を認識し継承、保全することの重要性を広く社会に発信し、働く現場の歴史を後世に伝えること」である。その要諦は、会員各位がこの認識を共有し自ら参画することにある。
皆さんの一層のご理解・ご協力を宜しくお願いいたします。

(認定PT座長・西澤昇治郎)

22年度労働遺産申請リスト

申請番号 件名
1 わが国初の労使による「8時間労働制」の実施発祥の地
申請書2枚・付属資料6枚・参考資料4枚
2 戦前実業家の労働理想主義による労働環境改善と社会貢献(大原孫三郎等)
申請書1枚・付属資料3枚
3 静岡県勧善会
申請書1枚
4 業者間協定による日本で最初の最低賃金の記録
申請書2枚と4分の1・付属資料1枚半
5 足尾鉱山「安全専一」の掲示板
申請書1枚・付属資料1枚
6 けい肺法制定記念碑
申請書1枚・付属資料1枚
  
 

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