労働遺産

2024年度の労働遺産認定は、申請のあった2件に決まりました

2025/02/17

 

日本労働ペンクラブ労働遺産認定委員会(西澤昇治郎委員長)は、労ペン2021年度総会(2021年1月12日)で決定した労働遺産認定要綱に基づき2023年4月27日に設置(第4回幹事会)され、2024年7月25日より、2025年度総会での認定に向け、会員より申請された労働遺産候補について審査を行いました。その結果、下記の候補について労働遺産認定にふさわしいものとして、第10回幹事会(24年10月24日)に推薦(答申)し、確認を得ましたので、25年度総会に提案、認定労働遺産として承認されました。

なお、「登録内容:安全衛生運動のあけぼのの記録」に関し、その取り扱いについて、付議事項として確認していることにつき、補足させていただきます。

〖日本労働ペンクラブ認定労働遺産候補〗

1.登録内容:日本の近代的労働運動の先駆者が残した「友愛会綱領」及びその関連資料
(申請内容及び参考資料は別添申請書による)

○認定遺産および認定証交付先

<認定遺産>

  1. 友愛会綱領(伝:鈴木文治筆)、日本労働総同盟綱領(伝:鈴木文治筆)、友愛会勧誘のチラシ
  2. 「鈴木文治ここに生る」碑

<認定証交付先>

・宮城県栗原市教育委員会

2.登録内容:安全衛生運動のあけぼのの記録
(申請内容及び参考資料は別添申請書による)

○認定遺産および認定証交付先

<認定遺産>

  1. 足尾銅山「安全専一」標示板、足尾銅山『安全専一』冊子
  2. 安全第一協会機関誌(月刊)『安全第一』全24冊

<認定証交付先>

  1. 古河機械金属株式会社または足尾銅山記念館(2025年開館予定)
  2. 独立行政法人労働政策研究・研修機構

〖付議事項〗

前記の認定労働遺産候補の「2.登録内容:安全衛生運動のあけぼのの記録」に関し、その取り扱いを以下のとおりとします。

1.現状認識

労働遺産認定には、認定遺産が公開されていること、公開されていない場合、少なくとも研究者などが希望した際には見学・閲覧できることが必要です。足尾銅山「安全専一」標示板については、現在、足尾銅山観光、古河掛水倶楽部で公開されていますが、足尾銅山『安全専一』冊子については、非公開となっています。古河グループでは、栃木県日光市に「足尾銅山記念館」を建設中(2025年開館予定)で、両資料の取り扱いについては、同グループにおいて検討中です。

労働遺産認定には公開が必要であることについては、所蔵者の古河機械金属株式会社に伝えており、労働遺産認定に向けた同社の協力も得られていることから、事務局としては、両資料とも公開の方向で検討されているものと判断しています。

2.具体的取り扱い

認定後、2025年開館予定の足尾銅山記念館において公開されないような状況が生じた場合には、その対応は労働遺産事務局が担うこととします。

  
 

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