総会

会員の積極協力で会報を盛り立てよう!

2019/07/01

 
代表 山田計一

労働ペンクラブ会報が200号を迎えました。第1号が発行された1981年3月20日から39年。専従者ゼロの組織でよくぞここまで、というのが率直な感想です。

労ペンがスタートして間もなくに発行された会報3号で矢加部代表は「労ペンクラブ発足の意義」と題して「一管のペンを持って立つ論客とその関係者を会員とする以上、特定の立場や理論にとらわれず、相互の自主性を尊重し合うことは異論の余地のないところだろう。しかしこういった多彩な人びとが、人間的接触を緊密にできるなら、いずれは期せずして、わが国労働問題研究の水準もまた、より以上に向上するものと考えている」と高揚感溢れる文章で、労ペンのスタンスと目標を的確に示されています。

意気込みは会報からも、うかがうことができます。6号には、退任する松下電器労組の高畑委員長ら主要組合幹部らの激励歓送会を労ペンが発起・開催したとの記事、そして14号は立花合化労連委員長、太田全逓委員長、竪山電機労連委員長ら労組リーダー17人の歓送会を池之端文化センターに140人を集めて開いたとの記事を一面トップに据えています。気負い、勢いを感じます。

7号には19人の会員が福島の第1原発と建設中の第2原発を見学した記事があり「安全性確認の好機会」の見出しをとっています。原発に対する当時の認識をうかがい知ることができます。面白いのは、1986年6月1日の19号から発行期日の表記が元号から西暦に突然変わっています。特にお断り書きはありません。ご愛敬でしょうか。

会報は記録性とともに、会員間をつなぐ大きな役割をもっています。会員の論文やヒアリング、アフター5の掲載記事は充実しています。ただ、同じテーマについて会員の異なる立場からの見解の紹介がもう少しあってもいいのではないでしょうか。お互いの主張は尊重するのが労ペンの基本スタンスですから、反論とか論争ということではなく、あくまで多角的に考えてみるという観点からやってみるということで。

複数見解を掲載するのが定番になっているのは「春闘」。そのほかのテーマで、例えば会報135号の「リレーエッセイ」で師岡武男さんが「ストは憲法で認められた合法的な物理力だ。...日本の組合もストで闘う頑張りを見せてもらいたい」と書いておられる。ストをめぐっては、昨年JR東労組から7割の組合員が脱退した「事件」がありました。JRの労使関係という特殊性はあるにしても、やはり「ストとは」を考えさせられました。会員の中には民間労組の幹部だった方もおられる。ストを知らない組合員が増える中での組合運営も含めて、どのように考えておられるのか、読んでみたいものです。

また、労働問題を離れて「この人はこんなことに関心をもっている」を紹介するコーナーを設けるなどして親睦交流を深めることもあっていいのかな、と思ったりしています。
今の印刷物の会報では紙面・紙幅の制約があります。ネットの進展に対応して近く労ペンのホームページが改編されます。デジタル紙面の活用の検討も必要かと思います。
会員みなさんの積極的協力で会報をより充実させましょう。

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